本は買って読むべきか?

よく「本は買って読むべきか、借りて読むべきか」という議論がありますよね。

ぼく自身は、「買っても借りても、やり方次第でどちらでもOK」だと思っています。

ポイントは「買う」という行為と「読む」という行為をどうやって組み合わせるかだと考えています。

買うだけで安心するパターン

ずいぶん前になりますが、かつて高校受験の前の日、ぼくは自転車で町をブラブラ走りまわっていました。

すでにまな板の上のコイでした。やれることはすべてやったし、あとはいかにリラックスできるかにかかっているだろうと。

しかし本屋さんのの前をとおりかかったところ、なんと同級生のK林が参考書を選んでいるではないですか!

もう夕暮れ時。晩ごはんの時間でした。お風呂に入って寝て、目が覚めたら本番です。

なのに参考書を選んでいるK林。一番上の本だなに手を伸ばしている小太りの姿がいまだに忘れられません。

たぶん彼はあせっていたのでしょう。買うという行為で試験への不安を打ち消していたのだと思います。

このように、買うという行為は、何かの代償行為になりやすいです。

「買う」をどこに持ってくるかがポイント

「買って読む派」は、身銭を切った方がモチベーションが上がると考えます。

たしかにそれはあります。

ただし、身銭を切るといっても1500円そこそこで、買ったことを忘れてしまうことだってあるでしょう。

しかも最近は電子書籍も普及してきました。タブレットに保存してしまえば本の存在感はさらに薄れます。ぼくも、買ったことすら忘れているキンドル本がたくさんあります(汗)。

しかも、K林のように、買っただけでなにかを成し遂げたかのような錯覚を起こしがちです。

借りてから買う

その点、図書館で借りた本には、帯出期限があります。

納期第一のフリーランス翻訳者にとって、この締め切り効果はなかなかのモチベーションになります。

ちなみに、ちょっと脱線しますが、フリーランスが生き延びるためには、納期の遵守が絶対です。これができるかできないかが、食えるフリーランスになれるかどうかの分かれ道です。

というわけで、食えているフリーランス、すなわち長年、納期を守っている翻訳者なら、退出期限までには、パラパラとページをめくるだけでも、なんとかおしまいまでたどり着きたいと考えるのが性というもの。

ぼくは、この習性を利用して、借りた本を最後まで読むようにしています。

そして、読んでよかったと思う本は、あとでネットで注文します。

本当に良い内容の本なら身につけたいし、一回読んだだけで身につくということはないからです。だから返却後、アマゾンに注文します。

つまり、読むのが先で買うのは後です。

立ち読みしてから買う

書店に行く場合も同じです。買って帰って、家で読むというやりかたはあまりしません。買った時点で満足してしまうことが多いから。

最近は、書店内で自由に立ち読み、座り読みがOKな書店が増えてきました(ジュンク堂とか)。だから、ぼくは、気に入った本は店内で最後まで目を通します。そして一通り読み終わってからレジに持っていきます。

このように、図書館で借りようが、書店で読もうが、結局は「読むのが先で、買うのは後」というパターンになることが多いんです。

しかし、買ってから読むこともあります。その場合は、購入後すぐに読み始めること。せめて目次とあとがきだけでも読んでしまうこと。

こうしないとかなりの確率で積読化しています。

まとめ:「買う」と「読む」を上手に組み合わせよう

以上、ぼくなりに使っている方法を書いてみました。要は、買っただけで満足しないように工夫しましょう、ということです。自分の身になる読み方さえできれば、買うか借りるかはさして問題ではありません。

買っても借りても工夫次第で、身に付く読書は可能です。

そして、どうせ買うなら自分の身になる上手な買い方を工夫しましょう。そのためにぼくは「読んでから買う」というやり方をよくやります。

ほかにもやり方は色々あると思います。いい方法があったらぜひ教えてください。

ABOUTこの記事をかいた人

松山市生まれ、埼玉県在住 京大大学院博士課程中退 カンザス大学修士号 元短大教員 元警備員 元ITエンジニア 現在はウェブ翻訳家 以前は短期大学で常勤講師をやっていました。一生その路線で行くつもりだったのですが、思うところあって退職。その後は、コンビニのバイトを面接で落とされたり、警備員をやって深夜の霊園に怯えたり、ITエンジニアをやったりと迷走しつつ、現在はウェブ翻訳家に落ち着いています。